九十九湾は、俗に「九十九曲がり」とも呼ばれるように大小の入り江が連なりあって成り、延長12.5km、湾口0.35kmの典型的なリアス式沈降海岸です。
碧い海に岬の緑がいくつも迫る絶景は、
箱庭にも喩えられ、日本百景の一つにも数えられています。
晴れた日には湾上に立山連峰が白く浮かびあがり、
その雄大な姿を望むことができます。
現在は海中公園にも指定されています。

日本海に突き出た能登半島でも、荒々しく男性的な「外浦」に対し、波穏やかで女性的な風情をたたえるのが、富山湾に面した「内浦」の景色。
風もなぎ、気候が比較的温暖なため、
野菜や果物の栽培も盛んです。
九十九湾はその内浦の中でも、最も内浦らしい情感にあふれた場所といえるでしょう。
湾の中ほどにある「蓬莱島」は、万葉の植物をはじめとする樹木が自生し、九十九湾ののんびりとした景観に彩りを添えています。